2023年01月22日
ミニループアンテナとSDRラジオで、FT8モードを受信してみました。
同調型ミニループアンテナで、良好にHF帯の受信が出来るようになったので、アマチュア無線の新しい電波形式 FT8 の受信をしてみました。
受信のみであれば、SDRラジオ、PC、それにいくつかのソフトを揃えて、FT8モードを受信できます。
無線通信の新しい時代を感じます。
用いたソフト;
・SDRSharp
・wsjt-x
・VB-CABLE
SDRSharpのSSB(USB)モードで受信した音を、PC内でデジタル的に VB-CABLE を経由して wsjt-x に繋ぎます。
FT8のつくりのとおりに、SSBのUSBモードで受信することがポイントです。
例えば、7MHz帯であれば、受信周波数を7074KHzに合わせ、フィルターを3000Hzにして、7074.000KHzから7077.0000KHzを受信する感じです。
今回、受信のみですから、wsjt-x の画面で、メニュー欄のファイル、設定、そして、オーディオを順次開いて、このオーディオのところの設定のみで受信できるはずです。
このオーディオのところでは、入力を CABLE Output に選びます。そしてPCのスピーカーのところで、CABLE input を選択します。
また、時刻合わせをしてあることが重要です。インターネットにつないであるPCの時刻を、設定画面で時々手動で合わせても良いかも知れません。
これで、FT8が受信できるようになります。FT8はアマチュア無線の送受信が前提になっているので、トランシーバーが必要な印象があり、ネットでもそういったものが主流です。でも、受信だけであれば、ここに挙げた方法で、新しいモード FT8を受信できます。
実際に7MHz帯を受信してみました。アンテナは、ご紹介している室内設置の同調型ミニループアンテナ、PCは6世代の i5、そして、周波数を7074KHzに合わせました。
信号は相手のコースサインに続けて、自局のコールサインです。早朝の4時~7時、夕刻の16時から21時、朝はヨーロッパ、夕刻はアメリカからの局の信号が受信できました。それから、東南アジアやオーストラリアの局も。
信号は相手のコースサインに続けて、自局のコールサインです。早朝の4時~7時、夕刻の16時から21時、朝はヨーロッパ、夕刻はアメリカからの局の信号が受信できました。それから、東南アジアやオーストラリアの局も。
受信したアマチュア局のコールサインをネットで検索すると、QRZのページで出てきます。ここの国から電波が届いているのか、とかを確認できます。その局がホームページを登録してあれば、そこを訪問して見ることが出来ます。
個人的には、コールサインからネットで国とか地域を確認して、あそこから電波が届くんだ、良く飛んでくるなと、かつての感覚を楽しんでいます。
微弱な電波を受信できることがFT8の特徴です。意外と簡単に、世界のアマチュア局の信号を捉えることが出来ました。
室内の数メートル長さのアンテナで、アメリカ、ヨーロッパの遠方の電波を簡単に受信でき、感じるところがあります。デジタル技術の進歩のおかげですね。
また、PCを2台使えるようでしたら、一台で SDRSharp を動かし、もう一台で wsjt-x を動かして、一方から音出力をケーブルで、他方のLine入力に入れて繋げれば FT8 が受信できるはずです。
はるか遠い地域からHF帯で電波が届くのは、地球の周囲に太陽光で生成される電離層の働きによります。HF帯の電波は電離層で反射される性質があります。
この先さらに技術が進んで、もっと微弱な電波を受信できるようになり、この電離層さえ発生していれば、その強弱の状況にあまり左右されないで、常時、世界のどこからの電波も受信できるようになるのかな、と思わせてくれます。新しい時代を感じます。携帯電話で世界中の人と話が出来、インターネットで世界中の情報にアクセスできる時代ではありますが。
mlaforradio at 17:57│Comments(0)│ソフトウエア短波受信